
名古屋市 名東区高針道場
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Part.4 最高師範は超能力者か?の巻
~指導者講習会(稽古)外伝その1~
講習会2日目、今回の指導者講習会も終盤にさしかかり50歳台60歳台の黒帯も必死に稽古に喰らい付いていき、汗だくになり息も上がりみんなの顔にも「最高師範、もうそろそろ勘弁してください」的な空気になってきたところで、ストレッチ・整理体操をし正面へ帯の順に整列する。
最後に最高師範から今回の稽古内容について説明があり門下生からの質問を受付け、それに答えていた。自分はその時、最前列の一番左端の遠くの方に並んでいて、正面を見て質問に答えている最高師範の視界には自分は入っていなかった。質問に答えている最高師範の横顔を見ながら、
「あ~、今回の講習会はめずらしく一回も怒られなかった。」「あ~、よかった。」「よかった。」
と内心ほっと胸を撫で下ろしていた。
ふと正面を見ると、すぐ前は大きな鏡だった。鏡大好き人間の自分は、ついそこに映る自分の姿を見ながら「今日もオレの道着姿きまってるな。」と悦に入り、次はちょっと横姿も見てみるか、っと横に動きかけた時
「おい!テル!なに鏡見てんだ !!」
(し、しまった!もう終わったと思って気を抜いてしまった!え~、でもなんで視界にも入っていないはずなのにわかったんだ?)
part3でも書いたように、気の抜けてた黒帯が腕立て伏せをさせられてるのを見て、自分も気を抜かないよう細心の注意を払っていたのだが、最後の最後にほんの2~3秒気が抜けてしまった。最高師範はその2~3秒を見逃さなかったのだ。視界にも入っていないのに気付くのである。前から思っていたがほとんど超能力者である。ほんと恐ろしい人である。
恐れ多くて聞いたことはないが、もし最高師範に「なんでわかるんですか?」と聞いたら、最高師範はきっとこう答えるに違いない。
「そんなの、わかるに決まってるだろ!どこにいたってわかるんだよ!!」
「オレを誰だと思ってんだ!! バカヤロー!!」
質問の答えになっていない気もするが、それは置いといて
そうなのだ、理屈じゃないのだ!最高師範ならわかってしまうのだ。たとえ目で見えていなくても。
自分も、やっと最近その人を見れば、その人が今どこに気が行っているか、どこに意識が行っているか、空想の世界に行っているか、ボーっとしているか、が大体わかってきた。
でも自分の場合は、まだその人をジッと見ないとわからないレベルで、とても視界の外のことまでは気付かない。正しい稽古を積み重ね武道を極めていくと、そんなことまで出来るようになるのか!と改めて最高師範のスゴさを認識させられました。
自分も人に言えたものではないが、もし最高師範に稽古をつけてもらうことがある時は絶対に気を抜いてはいけない。もし気が抜けていて、運良く何も言われなかったとしても、最高師範は必ず気付いているのだ!あえて何も言わないだけで。
門下生のみなさんも気を付けてください。ぼくも気を付けます。
「押忍!最高師範、気を抜いて失礼しました。」
「オース オスオスオスオスオス!」

(ほら!左端に鏡があるでしょ)
完
PS. ここまで読んでくれた読者の中には「なんで自分が、最高師範がどう答えるのかがわかるのか?」って?
「そんなのわかるに決まってるだろ!内弟子時代、毎日死ぬほど怒られたんだから!オレを誰だと思ってんだ!バカヤロー!」
「なんたって、今まで来た内弟子の中で一番怒られたのはオレだぞ!コノヤロー!」
「鏡を見てて怒られたのも1度や2度じゃないんだぞ!ヤロー!ロー!」
「先輩に『最高師範を怒らす天才』と呼ばれた男だぞオレは!ヤロー!ロー!ロー!」
「まったく、本当にオレを誰だと・・・・・」
「えっ?」「何?」「それは大声で威張って言うことなのかって?」
「?」
「・・・」
「・・・」
「!」
「!!」
「!!!」
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「オ、オッス!最高師範!」
「調子に乗ってしまいました!失礼しました!」
「オース オスオスオスオスオス!」
PS. 後で腕立て伏せ100回、いや1000回やっておきますので許してください。
PS. 指導者講習会外伝は、その2も書く予定なのでお楽しみに。